薬膳メニューの開発

 

春メニューの開発 1 /薬膳御膳(松花堂弁当)

 

 

 

 

◆メニュー

[牛肉とアスパラガスの串焼き]
 効    能:アスパラギン酸が疲労回復に役立つ。
 主な食材:牛フィレ肉、アスパラ、バルサミコ酢

[茹で豚の蕗味噌和え、オニオンサラダ添え]
 効    能:新陳代謝を促し細胞を活性化させる。更に肝機能を高め疲れを和らげ脂肪を分解させる。
 主な食材:豚ばら肉、蕗、味噌、玉葱

[帆立とセロリのガランティーヌ紅花風味のマヨネーズ添え]
 効    能:頭痛を和らげ、精神安定にも良い。
 主な食材:帆立、セロリ、鮮魚のすり身、マヨネーズ

[蛸の桜煮、よくいにん添え]
 効    能:体内の水分を補い、のぼせや口の渇きを改善する。
 主な食材:蛸、はと麦、醤油、味醂、梅干、ブロッコリー

[真鯛の香り焼きエストラゴン風味 何首烏(かしゅう)風味のラタトゥイユ]
 効    能:コレステロールの吸収を抑え、動脈硬化の予防に。
 主な食材:鯛、エストラゴン、何首烏、玉葱、人参、パプリカ

[菜の花と豆乳のロワイヤル 決明子(けつめいし)とタイムの香り]

 効    能:血液をサラサラにし、高血圧の予防に。
 主な食材:菜の花、豆乳、決明子、タイム、白木耳

[蓮の実のご飯]
 効    能:イライラを鎮め、精神安定に効果
 主な食材:うるち米、蓮の実

[スナップエンドウ豆と海老のかき揚げ 白木耳入り天つゆ添え]
 効    能:ビタミンCが豊富でコラーゲンの生成を助け、美肌を作る。
 主な食材:スナップエンドウ、海老、人参、白木耳

独活のサラダ 梅ドレッシング和え]
効能:引き始めの風邪に効果があり熱を下げ痛みを和らげる。
主な食材:独活、梅、玉葱、ニンニク、蜂蜜、オリーブオイル

[薬膳ケーキ 抹茶風味]
 血糖値の上昇が緩やかで、糖分を気にされている方にも召し上がって頂けます


☆この開発メニューは、「薬膳レストランあわさい」にて提供いたしております。

 詳しくはこちらへ→「薬膳レストランあわさい」ホームページ


 

春メニューの開発 2 /春の創作洋風薬膳(殷花)

 
春の創作洋風薬膳(殷花コース)

春に特に気をつけるべきこと、春の食養生についてはこちら

[ハーブワイン(ローズマリー)]
 効    能:脂肪の抗酸化作用に優れ、細胞の活性化。
 主な食材:白ワイン、ローズマリー

[菜の花の温製ロワイヤル、決明子(けつめいし)とタイムの香り]

 効    能:肝、腎の各機能を高め、血圧降下作用や眼病予防。
 主な食材:豆乳、菜の花、タイム、銀耳、にんにく、オニオン、枸杞子(くこし)、決(けつ)明子(めいし)

[アサリのチャウダー]
 効    能:ビタミン、ミネラルが豊富で貧血を予防する。
 主な食材:浅利、玉葱、人参、じゃが芋、あさつき、小麦粉、牛乳、生クリーム

[真鯛の香り焼き エストラゴン風味、何首鳥(かしゅう)風味のバルサミコソース]

 効    能:コレステロールを減らし、動脈硬化の抑制作用。
 主な食材:鯛、何首(かしゅ)鳥(う)、エストラゴン、バルサミコ、人参、オニオン

[牛肉の香草パネグリエ、杜仲風味]
 効    能:各種ビタミンとキノコ類が血流を良くする。
 主な食材:牛肉、タイム、エリンギ、椎茸、セルフィーユ、菊花、社仲、緑茶

[春の取り合わせサラダ]
 効    能:肝臓の機能を正常化し、のぼせや喉の渇きなどを改善。
 主な食材: 山(やま)独活(うど)、セロリ、銀(ぎん)耳(じ)、菊花、トマト、ライプオリーブ

[豆腐のババロア、イチゴ風味フルーツ添え]
 効    能:骨粗鬆症や物忘れの予防に。
 主な食材:豆腐、豆乳、イチゴ、胡麻、木耳、キシリトール、ヨーグルト

[ルイボスティー]
 効    能:活性酸素を除去し、新陳代謝を高め、美容に効果。
[コーヒー]
 効    能:消化促進に効果。

 

☆この開発メニューは、「薬膳レストランあわさい」にて提供いたしております。

 詳しくはこちらへ→「薬膳レストランあわさい」ホームページ



 


 

 

新規メニュー開発/薬膳晩餐 福寿コース

新規メニュー開発/薬膳晩餐 福寿コース
  
     
 旬の無農薬薬野菜を使ったメイン料理と、お肉やお魚を使った副菜料理のコースです。

 食後に和束産の無農薬宇治茶と薬膳ケーキでゆっくりして頂きます。


 **【薬膳晩餐『福寿コース』メニューの基本的考え方】**************

                                薬膳レストラン あわさい料理長   稲井章二

 POINT 1

 益(やく)智(ち)健(けん)脳(のう)頭の働きを良くし、知力を増す。

 中医学では、人の思考能力は神志と呼ばれ、五臓と関係があると考えられている。

 その中でも「心」が全体を総括している。また、腎は先天の精から髄をつくり髄が脳髄を創るので

 腎と心が「脳」と関係が深い臓器である。


 *≪治法≫ 心と腎を補い、精血を養う。

  *「食材」 ほうれん草、山芋、木耳、黒胡麻、胡桃、ブドウ、ライチ、棗、緑茶、烏賊など。

 *「生薬」 百合、酸棗仁、龍眼肉、茯苓、益智仁(ヤクチニン=ショウガ科ヤクチの果実)

 
POINT 2
  延年(えんねん)益(えき)寿(じゅ)=健康で長生きをする
 臓腑の働きを正常にし、経絡や気血のめぐりがスムーズであることが大切。病気を治療し、
 健康に保つこと以外に、両親から受け継いだ「先天の精」を貯蔵する腎と、飲食物から「後天の精」を作り出す脾を正常に保つことが大切。

 *≪治法≫ 陰陽のバランスを保ちながら、脾・腎を補い気血を調和させる。

 *「食材」 山芋、蜂蜜、スッポン、魚や肉の赤身、胡麻など。

 *「生薬」 茯苓、蓮肉、人参、黄耆、白朮、何首烏、天門冬など。

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 POINT3 (福寿コースは季節により内容が変わります。)

 「春の季節」・・・食養生 

 春になると冬よりも活動量が増えるので、体が必要としている栄養をシッカリと摂ることが大切。

 また、春に「肝」を補うもの、気の巡りを正常にするものを摂ることによって、気血のめぐりを順調にすることができる。また、脾を補う甘味のものを適度に摂るもの良い。冬の間、胃・脾などの臓器の機能は寒さによって低下していて回復の途上にあるので、脂っこいもの、味の濃いものは避ける。さらに、アレルギー体質の人は、春は生ものやアクの強い山菜などは摂らない方が良い。

 *滋補肝陰(肝に不足している血・津液を補う食材)


  ・枸杞の実、黒胡麻、牛乳、牡蠣、ハマグリ、帆立貝、アワビ、スッポン、烏賊、玉竹、五   味子、何首烏、 熟地黄、当帰など。

 *補肝(肝に帰経し、働きを助けるもの)

    ・菜の花、空芯菜などの旬の青い野菜。

 *平肝(肝の熱を冷ますもの)

     ・セロリ、トマト、菊花、クラゲ、アワビ、ハマグリなど。
 *清熱(上半身の熱を冷ますもの)

  ・セロリ、春菊、クチナシの実、タンポポ、桂皮、菊花など。それと苦味の山菜類。

 *辛温解表(辛味で温製の食材で体表を開き、浅い部分にある邪気を追い払うこと)

    ・生姜、葱、紫蘇、コリアンダー、豆?など。
 *辛涼解表(辛味で涼製の食材で体表を開き、浅い部分にある邪気を追い払うこと)

    ・薄荷、菊花、葛根、牛蒡子など。
 ★★養生のポイント!! ★★★★★★

  “気血のめくりを活性化させる”

 陽気が身体に増してきて、気血の巡りが良くなり体が活性化されるのを阻害しないようにすることが大切、

 そのためには「辛味+苦味」の組み合わせが良い。辛味は発散し、苦味は下へ降ろす性質があるため、

 この組み合わせは気の巡りを上下内外へと動かすことが可能になる。

 *肝と関連の深い酸味のものを食べたほうが良いかどうかについては、諸説あるが、

  少量であれば問題はない。

 1.君・臣薬=滋補肝陰(補陰・補血で肝に帰経するもの)作用のあるものを主にする。

      アサリ、菜の花、芥子、黒胡麻、木耳、枸杞の実、豚肉、葱。
 2.佐薬+益智健脳+健脾=上記による副作用を軽減する作用のある「平肝・清熱」と

   「健脳」・「健脾」作用のある食材を加える。

   黒胡麻、木耳、緑茶、人参、菊花、レモン。

 3.使薬=肝・心・腎に帰経する作用のある食材

   粟、はと麦、黒大豆、豚肉、味噌、酢、レモンなど。

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☆この開発メニューは、「薬膳レストランあわさい」にて提供いたしております。
 詳しくはこちらへ→「薬膳レストランあわさい」ホームページ