NPOけいはんな薬膳研究所
理事長 井原 浩二
「正しい食事で健康社会建設」をスローガンに、薬膳への理解を深め、啓蒙・普及することで「健康社会実現」のお役に立ちたいと、平成15年10月にNPO法人として設立致しました。
薬膳とは、東洋医学に基づいた予防医学的食養生で、「陰陽五行」という東洋独特の考え方でなりたっています。「陰陽」とは、宇宙におけるバランス、「五行」とは、地球におけるバランス。大宇宙に浮かぶ地球で「人間として自然に生きること」あるいは「人間として自然の中で生かせて頂くこと」を原点に考えられた自然観です。
小学校より西洋科学で教育を受けてきた私たちには、若干分りにくい面があります。人間を主体に考えてきた西洋科学、自然を主体に考えてきた東洋哲学。日本文化に深く根付いているこの東洋哲学・自然観を改めて見直すのは、世界が「地球の自然」を見直しているこの時に、時機を得たことと思います。
この薬膳を啓蒙・普及するために、「陰陽五行」をやさしく解明し理解し易くし、併せて、現代栄養学・薬学等でも薬膳を解明し理解し易くして、普及したいと考えております。東洋医学・西洋医学のそれぞれの良いところを融合した「東西統合型食養生」を確立したいと考えております。
また、大学等研究機関との共同研究で、薬膳の理論に基づいた薬膳食品を開発し、サプリメントでない新しい食物としての健康食品を世に広め「健康社会実現」に寄与したいと考えております。文部科学省から2,000万円の助成金を受給し、武庫川女子大学と4年間掛けて共同開発しました「薬膳ケーキ」を特許出願中ですが、これに続く研究も鋭意進めております。
平成20年11月に「けいはんな薬膳図書館」を開館致しました。今まで私たちが薬膳研究のために使用してまいりました蔵書を一般公開することで、「正しい食事」に対する意識を高めて頂き、時には、未病から健康に戻るための具体策を探して頂く、情報提供の場と考えております。また、将来的には、このホームページを通じて、季節の薬膳レシピ等ご家庭でお役に立てて頂ける情報の提供も進めて参りたいと考えております。
「正しい食事で健康社会実現」のために、薬膳レストランあわさいと共に、NPO法人けいはんな薬膳研究所がお役に立てればこんな幸せなことはございません。
今後とも、ご活用頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。